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夢現る(ゆめあらわる)① [夢現る]

今年はいろいろな角度から自分の書き方を挑戦してみようと思っているのでこの世界も書いていきます。

昨年載せた短編夢現(ゆめうつつ)の続編になりますがDHと悪口契約とはまた異なる世界なので自分を鍛えられるというかこの世界はDHと悪口契約とは違って、あまり笑いがなく身の毛がよだつ程ではないですが、読んでいて後ろを振り返りたくなくなるような作品になるかもしれませんのでフモフモ家族を膝に乗せて書いていこうと思います。(ビビリの怖がりではありませんが夢現のよりもこの小説は書いていて体がゾクゾクする感じなので^^;)



夢現る(ゆめあらわる)①


世界中を探しても見つからない不老長寿の場所があるという。

世界中のどの歴史の中でも権力者が探し続けているその場所は一体どこにあるのだろう。

そこはどんな場所なのだろう。それとも人々が死に対する恐怖のあまり描いた空想、幻想のよりどころなのかもしれない。

中国の皇帝が捜し求め続け、ドイツの独裁者が世界の支配を目論見、一時は手に取ったロンギヌスの槍、最新科学の先端を担い続けている米国がその存在を否定できずにいる超古代文明。

この地球上の中で存在してはならない場所。

それが悠久の里である。

しかし、どんなにその場所を探そうともその目に捉えるものが、存在してはいけない。

その存在すら知ってはいけない。

なぜなら、そこには神々がもたらしてしまったミステイクによる出来事が発端として全知全能の人々が存在してしまった場所であるからだ。

その人々は神々との約束を守り続け、この地上で起こるすべての争いに目を傾けて、終結に向かわせる。

何が正しく何が間違いなのか。

世論上で巻き起こるその問題には関与しない。

それはこの日本と言う国の人々も同じである。

そんなくだらないことは、誰もが無関心、他人事、もしくはこう思っている。

どこにも正義は無い。

どこも間違いだらけ。

自分ごときがこれを動かずことは出来ない。

戦争や飢餓を伝える人間も性根は良い人間ばかりとは限らない。

なにしろ会見に向う官僚や大臣の中にはその会見上の手前までは報道陣に笑顔を見せているものもいる。

その様子の一部がニュース映像に流れていても場数を踏みすぎていて自分の行動に気が付いていないのか、小さなことだと気にしていないのだろう。

見ている人間も毎日のように膨大な情報が頭の中を通り過ぎていくために考えたりする時間さえないのかもしれない。

「自分たちには関係ない」

「あんな場所もあるんだ」

「この国に生まれてきて運が良かったな俺」

「かわいそうな人たち」

「何故あんな場所が存在するんだ、こんなに豊かな国もあるのに」

「自分の生活を生きていくのに一杯一杯だから、他人の話どころじゃない」

「遠い国の話のことだし」

悠久の里の人間には人の本音の心が言霊となり聞こえるという。


当たり前のことなのかもしれないがすべてとは言わないが誰一人としてその場所の人たちに立った気持ちになることはないし、当然のように出来るわけがない。

自分たちには自分たちの今の現状での悩みや苦しみ楽しみがあり、それどころではないが、マイクを向けられると何かを話さなくてはいけない衝動に駆られる。

自分自身を試されているからだ。

あるいは自分自身を諦めているものは他人事のような言葉を吐くかもしれない。

自分に余裕のあるものは情けを込めた言葉を綴るのかもしれない。

この世を憂いているものがいるならそんな映像すらどうでもいいことだと言うのかもしれない。

誰もがその瞬間瞬間で口から出る言葉は変化する。

感情の起伏、少し前に起きた出来事の記憶、人生を通して見えてきた自分が生きてきた世界に感じる気持ち、自己欲を通し続けて嘘の自分を演じ続けてきた者は未だに周りの目を気にするいい人をそのカメラの中に晒すのかもしれない。

瞳の奥にその偽りが見えても、インタビューの中のその一瞬の動きに誰も興味は無く、毎日のように変化の無いその映像が無意味であるかのように永遠と通り過ぎていくだけ。

その命が繰り返し、終わっていくように。

そんな人々のことを悠久の里では第一人と呼んでいる。

何かに支配されているこの人々は絶えず変化をしているようで変化を生まない人々である。

その一生は始まりも終わりも壮大な宇宙の中ではその記憶に刻まれることもなく消えていく人々である。

その中で自分の生き方に誇りを持てるものが出てくる。

手に職を持ち、技術を覚え、その世界の神々の声が微かでも聞こえ始めて死んでゆくものたちである。

しかし、この人々もこんな言葉を残して死んでゆく。


「自分はまだまだその頂に登り始めたばかりで辿り着けてはいない」

「老いてようやく理想のものが創造できるようにはなったが体が動かない」

「まだまだ体は動くが、体中がわくわくするような発想が浮かんでこなくなった」

やり残した想いを抱えたまま地上を離れてしまわなくてはいけない人々。

この人々を囁き人という。

儚くも神々に愛されるようになった人々で人々を魅了する技を授けられた人々はこの世界の人々の心を癒す力を持つとされている。


(この作品は悪口契約と同じで書けると思ったときしか書けない不定期小説になりますがお許しを^^;)



ご訪問ありがとうございました^^

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